iPadと学習支援

「読み」「書き」を中心に、iPadを活用した学習支援について触れていきます

iPad辞書機能のテキストを読み上げる

 

基本的に、ほぼ全ての場面で使えるはずの「画面の読み上げ」や「選択項目の読み上げ」が使えない…という状況ありませんか?

 

画面の読み上げ:二本指で上端から素早く下にスライドすると、文章全ての読み上げを行う機能です。

選択項目の読み上げ:ドラッグ(選択した状態)した部分の文章を読み上げる機能です。

 

詳しい設定方法は過去記事のPDF内に載せています ↓

przsk2.hatenablog.com

 

その読み上げが使えない最たるものが辞書機能です。

 

iPadには単語をドラッグすると、吹き出しが出現します。

その吹き出しの右端にある「辞書」をタッチすることで辞書機能が使えます。

  ↓ ↓ ↓

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しかし、もどかしいことに表示された単語の意味内容は「選択項目の読み上げ」ができません。

 

そうして辞書機能を使うことを諦めかけていたときに、知り合いから「iPad辞書機能のテキストを読み上げる方法」を教わることができました。

 

今回はその方法をご紹介したいと思います。

 

 

VoiceOverを使って読み上げる

その方法とは、iOSアクセシビリティ機能である「VoiceOver」(ボイスオーバー)を使用することでした。

 

私自身、以前からタッチしたところを全て読み上げるVoiceOverについては知っていて、何度か使用したことがありましたが、

 

  • アプリを起動したいときには、一度アプリをタッチしてから、ダブルタップをする必要がある
  • 画面をスクロールするときは三本指で行う

 

など、普段の操作方法とはかなり異なった操作方法になるため、視力がいい方にとっては使いづらいというイメージでした。

 

しかし、ショートカットの設定を行うことで、使いづらさが劇的に軽減されることが分かりました。

 

【ショートカットの設定】

まずはショートカットにボイスオーバーを設定してみましょう。

  1. 設定>一般>アクセシビリティの順に押していきます。
  2. アクセシビリティの中の一番下にある「ショートカット」を押します。
  3. 「ホームボタンのトリプルクリック:」の真下にある「VoiceOver」に✔を入れて下さい。

 これで設定は完了です。

 

 

ホームボタンを3回クリック(できるだけ速く!)するとVoiceOverが起動します。

また、もう一度ホームボタンを3回クリックすると解除できます。

 

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 辞書機能のテキストを読み上げたいときだけVoiceOverを起動させ、それ以外は解除しておくことで、個人的にはかなり使いやすく感じました。

 

是非使用してみて下さい。